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​研修資料

氷山モデルシート

氷山モデルシートの目的と使い方

①目的

 表面的な出来事にとらわれず、問題を引き起こしている真の原因を特定します。
②使い方 - 「課題となっている行動」の明確化

 個別の事象だけでなく、それらが相互に関連しあうシステム全体を理解する助けとなります。
③使い方 - 背景要因の分析(水面下の探求)

 出来事レベルの対症療法ではなく、パターンや構造、メンタルモデルに働きかける、より根本的で持続可能

 な解決策を見つけることができます。
④使い方 - 「必要なサポート」の検討と具体化

 チームや関係者間で、問題に対する認識を深め、共有するために用いられます。

行動チェックシート

行動チェックシートの目的と使い方

①目的​

 個人の社会性、コミュニケーション、想像力、感覚における具体的な行動を観察・記録し、特性を理解する

 ために用います。
②使い方 - 観察

 まず、対象となる方の普段の行動や様々な状況下での反応を注意深く観察します。チェックシートの各項目

 が、ど のような状況でどのように現れるかを見ることが重要です。
③使い方 - チェックと記録

 次に、シートの項目に沿って該当する行動にチェックを入れ、具体的な様子を記述します。

④活用

 記入後のチェックシートは、個別支援計画を作成する上での基礎情報として活用できます。また、定期的に

 チェックを行うことで、行動の変化や支援の効果を把握するための記録としても役立ちます。

環境確認シート

環境確認シートの目的と使い方

①目的​

 個人の行動や状態に影響する環境要因(人・物・場所・状況・感覚情報)を体系的に評価し、改善点を見つ

 けます。
②使い方 - 項目の確認

 シートの各項目(人、物、場所、状況、音、気温、湿度、臭い等)を順に確認します。
③使い方 - 視点に基づいた具体的な記述

 各「項目」ごとに示されている「環境確認の視点例」を参考にしながら、実際の環境がどうなっているかを

 「具体的な環境」の欄に客観的かつ具体的に記述します。 

④使い方 - 評価と活用

 記録から影響のある環境要因を評価し、具体的な環境調整や支援方法の検討に活用します。

特性確認シート

特性確認シートの目的と使い方

①目的

 本人が困っている行動について、その背景にある可能性のある特性を理解し、具体的な支援のアイデアを見つけるこ

 とを目的としています。

②使い方 - 課題行動と特性

 シートに「課題となっている行動」を記入後、添付資料にある30項目の「背景となる特性」リストから関連の深いも

 のを選びます。

③使い方 - 支援アイデア

 特定した課題行動と背景特性に基づき、具体的な「支援のアイデア」を考え、シートの該当欄に分かりやすく記入

 します。

④使い方 - 評価と活用

 完成したシートは本人の多面的な理解を助け、行動の理由を探ったり、個別支援計画の作成や関係者間での情報共有

 に役立てます。

強み(ストレングス)確認シート

強み(ストレングス)確認シートの目的と使い方

①目的

 ご本人の多様な強みを明確に把握し、それを活かせる具体的な場面を見出すことで、本人主体の前向きな支援計画策

 定に繋げます。

②使い方 - 強みの特定

 シートの「本人の強み」の各分類(わかること・できること、好きなこと、得意なこと等)に従い、具体的な強みを

 確認し記入します。

③使い方 - 強みを活かす場面

 特定した一つひとつの強みについて、それが日常生活や社会活動のどのような場面や状況で活かせるかを考え、

 該当欄に記入します。 

④使い方 - 支援への活用

 完成したシート情報を基に、ご本人の強みを最大限に活かす支援計画を作成し、自己肯定感の向上や豊かな生活の

 実現を目指す支援に役立てます。

​支援手順書/記録用紙

支援手順書/記録用紙の目的と使い方

①目的

 具体的な支援手順を明確に定め、誰が対応しても一貫した支援を提供できるようにします。また、支援の実施内容と

 本人の反応を記録することで、支援の効果を客観的に評価し、改善に繋げます。

②使い方 - 支援手順の作成

 支援目標に基づき、対象となる場面や状況を設定します。その上で、「いつ」「誰が」「どのように」対応するの

 か、具体的な支援の手順を詳細に記入します。

③使い方 - 実施と記録

 作成した手順書に沿って支援を実施します。支援後、実施日時、担当者、本人の反応、支援の結果などを記録欄に客

 観的かつ具体的に記入します。

④使い方 - 評価と活用

 蓄積された記録を定期的に評価し、支援の効果を検証します。その結果を基に、より効果的な支援方法を検討し、手

 順書の見直しを行います。また、関係者間でのカンファレンス等で情報を共有し、チームでの支援方針を決定するた

 めの基礎資料として活用します。

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